イラストレーターの服部ともあき ナースの一言
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園子手術します!の巻

園子手術します!の巻

2008年9月は、園子が担当します。

2007年9月の出来事です。
「赤ちゃんが出来たかも!」
ということで助産所に行きエコーで診てもらうと、ピコピコ元気に動いている赤ちゃんと一緒に気になる袋がみつかりました。

「双子かも?」と思ったけど、病院で診てもらったら右卵巣のう腫(みぎらんそうのうしゅ)でした。

先生からは、
「髪の毛や歯や脂肪などが溜まったもので良性の腫瘍だろうと思うが、大きさ6センチメートルあり、捻れる可能性や悪性の可能性も否定できないので、安定期に入ってお腹が大きくならないうちに手術した方が良い」
と勧められました。

が、色々と調べ考えた結果、卵巣のう腫を持ったまま赤ちゃんを産むことに決めました。

捻れた時に手術することや悪性のこともありえること、捻れたら半端ない痛みであること、出産後は手術した方が良いことなど先生に再確認され、赤ちゃんと卵巣のう腫との生活が始まりました。

2007年11月頃には、赤ちゃんに隠れてしまいエコーでは卵巣のう腫を確認することが出来なくなっており自覚症状もないため「大丈夫だろう」とのんきに過ごしていました。

お陰様で妊娠中も出産時も何事もなくてホッとしています。
このまま卵巣のう腫を持っていても良いのではないかという気持ちになっていましたが、

「この大きさだと捻れる可能性が高いこと、捻れる前であれば卵巣全摘せず卵巣の機能はそのままで腫瘍だけをとれること、今後左の卵巣にも出来ることも数パーセントあること、大事に持っている必要はない!!」

と先生から言われ、2008年8月27日に手術をすると決断しました。

ところで卵巣のう腫とは?
卵巣のう腫は卵巣腫瘍の一つです。
卵巣にできる腫瘍の中で悪性のものが卵巣ガンとなります。

卵巣にできる腫瘍の9割以上が良性の腫瘍で、一番多いのが卵巣のう腫です。
卵巣の袋の中に液体状のものがたまってでき、その中身によっていくつかに分類されています。

【皮様のう腫】
髪の毛や歯、骨、皮膚などが含まれている。

【チョコレートのう腫】
子宮内膜症が原因で起こる。
子宮内膜の組織や血液がたまり変色してチョコレート色になる。

【漿液性のう腫】
サラッとした液体がたまる。

【粘液性のう腫】
ゼラチンのようにドロドロとした液体がたまったもの。

原因は?…チョコレートのう腫以外は原因不明です。

症状は?…卵巣は別名「沈黙の臓器」とも言われているくらいでほとんど症状がありません。
下腹部が膨らんだり違和感を感じる、ひどい生理痛、おなかに鈍い痛み、腰痛などの症状が出る場合もあります。

治療法は?…小さなのう腫(2〜3センチメートル)の場合は定期的な検査で経過観察。
こぶし大(4〜5センチメートル)くらいになると茎捻転(卵巣と子宮をつないでいるひも状の部分がねじれて戻らなくなる)の危険や卵巣が大きくなると卵管が引き伸ばされて働きが悪くなり不妊症の原因になる危険が出てくるため手術を考えなくてはなりません。

卵巣のう腫は、生理痛や性交痛などで気づかれることもありますが、自覚症状が少ないため定期検診や私のように妊娠時に発見されることが良くあります。

腫瘍といえば更年期以降に多くありますが卵巣のう腫は若い人に多いため10代から年配者まで注意が必要です。

いよいよ手術初体験です。
麻酔はどんな風にかかるのか?
手術後の痛みはどれだけ痛いのか?
腫瘍の中に歯や髪の毛が入っているって?
病院食が美味しいと評判の家の近くの病院なので食事は何がでてくるのだろうか?

などなど不安と楽しみでドキドキしています。
というわけで2008年10月の「ナースの一言」は、手術の詳細を報告したいと思います。
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©イラストレーター服部ともあき