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あなたを花に例えましょうの巻 |
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2008年7月は、マイコが担当します。
今回は、印象的な患者様との思い出のお話を書きます。
患者様(以後Aさん)男性 60代
脳梗塞の再発で2回目の入院。
以前は違う病棟に入院していたので、我が病棟には始めての入院。
初めての挨拶、私が名乗ると、
「私は看護婦さんの名前がどうも覚えられないんだよね。だから、前の入院の時に覚える手段を確立したんだよ。花に例えるんだ。花のイメージと花言葉に合わせてね。」
初対面であり、どうもAさんのキャラクターがつかめていなかったので、その場は流してしまった。
日数が立つにつれて周りのスタッフの間で「私、スミレだって」「私は、水仙」などとAさんにつけてもらった花の名前で盛り上がるようになっていました。
そこで後輩と2人でAさんの所に行き「私達にも花の名前をつけてください」とお願いしに行きました。
まずは先輩の私から。
Aさん:そうだねぇ〜君はねぇ…(とためを作った後に真面目な顔つきで)君はまさしく、そうだ!鎌倉の大仏だ!
後輩とAさん:大爆笑
私:ていうか、全然花じゃないじゃないですか(怒)そして、なんで鎌倉限定なんですか!
Aさん:私だって大仏に例えるのは初めてなんだよ。でも、なんといっても君は正真正銘の「鎌倉の大仏」なんだよ。奈良じゃなくて鎌倉というところがいいじゃないか。大仏にたとえられるのは、すばらしい事なんだよ、自信持ちなさい。
私:なんで大仏…しかもなぜ鎌倉…。じゃあ大仏は置いといて…とりあえず花に例えてください。
Aさん:そうだね…君は「カトレア」だね。鎌倉の大仏もそうだけど「カトレア」も君に実にぴったりだ。
花言葉を家に帰ったらネットなどで調べてみなさい。
家に帰りネットで検索
カトレアの花言葉:優美な貴婦人。あなたは美しい。
カトレアの花言葉に私の機嫌は直ったものの…
結局、Aさんは私のことを「おっ!今日は鎌倉の大仏さんが担当か〜縁起がいいなぁ」とのように「カトレア」よりはるかに「鎌倉の大仏さん」と呼ぶことが多いのでありました。
私にとって、花に例えられるのはもちろん「鎌倉の大仏」に例えらたのは人生で初であったので、Aさんは何年たっても忘れられない患者様となったのでした。
注:私は決して「大仏顔」ではありません。 |
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