イラストレーターの服部ともあき ナースの一言
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新人ナースにエールを贈るの巻

新人ナースにエールを贈るの巻

2007年6月は、園子が担当します。

春は、新人さんも指導者も大変な時期ですね。
石の上にも3年という言葉がありますが、まずは、石の上にも3ヵ月。
3ヵ月目を乗り越えたら自分自身を褒めてあげましょう!

この時期になると必ず私の新人の頃を思い出します。
毎日泣きながら母に電話したこと、休みの日も勉強やら疲労やらで寮から出る余裕がなかったこと、白衣のポケットに全てを詰め込んでヘパ生を自分の太腿にブスッと刺してしまったこと、患者の急変に何も出来なかったこと…思い出したらきりがないほどの失敗や驚き、そして嬉しかったことを思い出します。

毎年、なぜかこの時期になると読み返す本があります。
それは、南江堂発行の「ナースのルール347」です。
この本を読み返した時の状況や経験によって同じものを読んでいるのに新たな気づきや感じ方が出来、自分の変化にも気づくおもしろい本です。

[ナースのルールその15より抜粋]
「手を握るだけ、脈をとるだけでもよいから患者に触れなさい。特に高齢者にはそうしなさい。注意:先に、手を伸ばしてあなたに触れたがる患者もいる」

これを読んでから脈拍測定は、1分間必ず測るようにしました。
そうすることで得られることが増えたと思います。
また、患者さんの退院時などの嬉しい場面で握手する時は、思いを込めてギュ〜っと握るようになりました。
握力の強い私はときどき握りすぎてしまうことも…

[ナースのルールその34より抜粋]
「あなたが出会う全ての人を尊敬しなさい。とくに病院で縁の下の力持ちとなっている人々を。そのような人々がいて初めてあなたはナースの仕事が出来るのだから。」

職場を変えたときに、掃除やごみ捨てや大掃除など自分たちでやる職場で、今まで当たり前のようにやってもらっていたことの大変さを実感しほんとに感謝するようになりました。

[ナースのルールその225より抜粋]
「笑いは自然の精神安定剤である。ただである、太らない、塩分がない、副作用がない、誰もが使える。最も良い点は、それが伝染性があるということである。」

これから先もたくさんの問題にぶち当たると思いますが、一つ一つ乗り越えて少しずつ自分の力を増やしていければ良いと思います。

というわけで、がんばれ新人!
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©イラストレーター服部ともあき